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皆様は「按腹(あんぷく)」という言葉を耳にする機会はあまりないでしょう?
実は「按腹(あんぷく)」は日本古来の伝統医術でありました。特に安室桃山時代から明治の初めまで、400年にわたって盛んに日本国内で用いられておりました。
明治維新の頃に西洋医学が入ってからはすたれてしまいましたが、一世を風靡した治療法でありました。
世界的に見ても、お腹に特価して病気を治すというのはたいへん稀でありまして、日本には「腹」の文化があったのだと思います。
腹黒い、腹を割って話す、腹に一物ある、などなどお腹に物事の核心を見出した、お腹の価値をわかっていた民族だと言えるのではないでしょうか?
それに対して西洋は、頭を中心だと見なしていたと言えるでしょう。
最近でこそ、腸内環境であるとか、腸脳ホルモンであるとか、巷で多くの研究がなされ価値が認められてきましたが、それでも脳が全身を支配しているかのような考えが一般的でしょう。
私は30年余りの臨床経験を通して、病気に対する免疫力、自然治癒力も実はお腹にかかっていると確信いたしました。「お腹を制する者、病を制する」です。お腹周りには小腸から栄養を吸収するために多くの毛細血管が張り巡らされ、無数の神経も細かく分布されています。
その神経を背骨に集めて束ねた物が脳と言える、脳はお腹から貸し出された出先機関であると言っても良い、そのように確信したのです。
古来からの按腹はお腹に深く指先を押し込み内臓を探るような、卓越した専門家にしかできないものでした。しかし、「へそ按腹」は決して深く押し込んではいけません。皮膚表面だけです。誰にでも安全、簡単、自分でできる、全く新しい治療法です。日本古来の伝統医術から多くを学びましたが、今「皮膚」に着目して、軽く「皮膚」を刺激するだけで全身を大きく動かすことのできる画期的な「へそ按腹法」として蘇らせることができました。
着眼点は「お腹」です。病気になる兆候として、まずこりやしこりがお腹に現れます。痩せた人は強いスジ張りになります。それを放っておくと病気になっていくのです。へそを中心としたお腹に老廃物が停滞する=気血の巡りが悪くなる。それを手を使って、やさしく流していく。気血のめぐりを改善させる=自律神経やホルモンのバランスを整えて、内臓の働きを高める・健康を取り戻す。自然治癒力を最大限に引き出す治療法です。
今この「へそ按腹」は韓国の病院、イタリア・ミラノの医学校、>アフリカ・ベナン、日本各地の病院・医療機関で取り入れられ、共同研究を進めています。治療結果が認められ、数々の雑誌にも取り上げられています。
この「へそ按腹」を広めて、皆様の健康の維持にお役立て頂きたいと願い、按腹体操教室・1級、2級セラピスト認定講座・定例会など、各種講座も開催しております。YouTube配信もしております。ぜひご活用ください。
毎日更新しているブログもご参照いただければ幸いです。
杉山/平熙
栃木県で生まれる。幼少の時から易学を学んでいた曽祖父の影響を受け東洋思想の神秘的かつ理論的な世界に関心をもつ。高校卒業後すぐに家業を手伝うが、まもなく易学を学ぶつもりで上京。ところが、東洋医学の可能性に魅せられ、東洋鍼灸専門学校に入学。卒業後は千葉県で鍼灸院を開院。その傍ら、長年、誰でも取り組める「自分で病気を癒す」療法を探求。自らも大病を経験する中で、自身の身体を実験台にしながら、ついに行き着いた「ヘソ按腹法」の普及活動を行なっている。